削りすぎは逆効果?皮膚のプロが教える、ひび割れ踵から卒業するための正解リスト

「お風呂上がりに毎日クリームを塗っているのに朝にはもう踵がガサガサしている・・・・」

「ストッキングを履く時伝線しそうで怖い」

そんな悩みを抱えていませんか?それ正しくケアできていないだけかもしれません。

この記事では踵のひび割れに対してのケアの仕方や保湿剤の選び方について解説していきます。

皮膚の構造

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の3層構造。

皮膚は「身体の保護」「体温調節」「感覚」「代謝・分泌」の4大機能を発揮しています。

表皮は厚さ0.2mmで体での中で最も薄い部分で役割はバリア機能、ターンオーバーです。

真皮は表皮の下にあり、皮膚の厚さの大部分を占めます。

役割は肌のハリ・弾力を作り、触覚・温覚・痛覚などを感知する。

皮膚の付属器と呼ばれる毛包・毛、脂腺・汗腺もこの真皮の部分にあります。

皮下組織は皮下脂肪で構成されている

役割はクッション性、断熱・保温

角質とは

角質は皮膚の最外層(角質層)を構成するケラチン細胞でできており、外部刺激から肌を守るバリア機能と保湿の役割を担う。

実はこの角質が踵のガサガサの原因となります。しかし、過度に角質をとってしまうとかえって肌荒れの原因となってしまいます。

皮膚の新陳代謝

表皮の細胞が4週間のサイクルで生まれま変わることを新陳代謝(ターンオーバー)と言います。

このターンオーバーの乱れにより古い角質の蓄積が起こると皮膚のカサつきやゴワつきの原因となる。

必要な角質と不要な角質

角質に必要な角質と不要な角質があるって知っていましたか。

必要な角質は皮膚のバリア機能が正常に働いている角質のことです。

この角質が不足すると乾燥や皮膚のバリア機能の低下を引き起こすため過度な洗顔やピーリングには注意が必要。

不要な角質はターンオーバーで剥がれ落ちずに皮膚の表面に居座り続けている細胞(死んだ角質細胞)のこと。この不要な角質が皮膚のガサガサの原因となります。

踵のひび割れの症状

踵のひび割れはどんな症状があるのでしょうか。

ガサガサとしたささくれのような踵をイメージしますか

踵のひび割れは皮膚の表面に亀裂が入った状態。

皆さんがイメージした通りです。

しかしひび割れが真皮まで達すると痛みや痒みが生じたり、出血をとこなうこともあります。

ひび割れが深くなることで歩行時に痛みが生じ日常生活に支障をきたすことも考えられる。

踵のひび割れの原因

踵のひび割れはなぜできるのでしょうか。

皮膚科に掛からなければいけないような皮膚の病気なのでしょうか

皮膚の乾燥

そもそも踵は皮脂腺がなく乾燥しやすい部位。そのため乾燥によるバリア機能が低下しやすく、硬くガサガサになりやすい。

加齢により皮脂腺や汗腺の働きが衰え、皮膚の水分量や皮脂の分泌量が減少する傾向にあるため歳を重ねると皮膚が乾燥しやすいです。

角質の硬化と蓄積(角質の肥厚)

踵は歩行時や立位時に体重の負荷や摩擦の影響を受ける。

これらの刺激により踵の皮膚は防御反応として角質を厚くなります。この硬くなった角質は体重がかかった際に伸び切らずに亀裂が入りひび割れとなる。

冷え・血行不良

冷えにより血行不良となると肌の栄養不足や新陳代謝の低下を招くため乾燥しやすくひび割れしやすい。

ターンオーバーの乱れ

加齢や代謝の低下により皮膚の生まれ変わりがおそくなり、古い角質は剥がれおちずに蓄積してしまう。

そのため柔軟性を失いひび割れしやすくなる

不適切な靴の着用

サイズの合わない靴やヒールは踵へ過度な摩擦や衝撃を与えるため角質の肥厚を助長する。

そのためひび割れしやすい状態になります。

かかとの水虫

水虫は、白癬菌というカビが角質層に寄生することで発症する感染症の一種で、かかとの皮膚の角質に寄生している場合を、一般的に「かかと水虫」と呼びます。

痒みなどの自覚症状がない場合が多く、踵のひび割れと見分けがつきにくいのが特徴。

かかと水虫によるひび割れの場合は保湿ケアだけでは改善しないため薬による治療が必要です。

そのため保湿しても症状が改善しなかった場合は皮膚科を受診しましょう。

かかとのケアの基本

かかとのケアは保湿が基本です。

画像提供:Canva

しかし保湿剤を使用しているのに変化が感じられない、いつ保湿剤を使用するのがベストなのか、他にいいケア方法はないのかなど様々な疑問があると思います。

こまめな保湿

乾燥を防ぐためにはこまめに保湿クリームなどを使用して保湿することが大切です。

入浴後に早めに保湿することが効果的です。

また朝着替える時やメイクする時など保湿クリームを塗るのも習慣化できると思います。

入浴習慣の見直し

  1. 入浴で角質を柔らかくする。
    • 40℃程度のお湯に10〜15分ほど浸かることで硬くなった角質が柔らかくなります。水分が補給され肌の柔軟性を取り戻せます。
    • このとき熱いお湯を使用することはNGです。お湯の温度が高すぎると皮膚の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまうため逆効果となります。
    • 入浴中にマッサージするもの血行促進につながり皮膚のターンオーバーの促進になります。
  2. 入浴後に保湿クリームを使用して保湿
    • お風呂から上がったら保湿剤を塗って踵の保湿する。
    • 入浴直後は皮膚が程よく水分を含んでいるため保湿剤がよく馴染みます。
  3. 靴下を履いて乾燥を防ぐ
    • 裸足のままでは外気の乾燥の影響を受けやすいためお手入れの無駄にならないように靴下を履いて乾燥を防ぎましょう。
    • また靴下を履くことで足が温まり血行が良くなります。結果ひび割れの予防につながる。
    • 保湿剤を使用したラップパックも効果的です。

保湿剤を使用したラップパックも効果的です。

  1. 踵にたっぷりと保湿クリームを塗る
  2. 踵から足首までをラップで包む
  3. ラップの上から靴下を履いて10分程度パックする。時間が経ったらラップを剥がしクリームをなじませる。

ラップを使用して保湿剤をしっかりと浸透させるため皮膚が柔らかくなります

毎日する必要はありませんが定期的に続けるとつるつる踵になります。

適度な角質除去

お風呂などで角質に十分な水分を含ませ、柔らかくした状態で削ります。この方法は、削りたい部分が自然に剥がれるため必要以上に角質を削ることを防げます。

ただしひび割れがある場合や炎症を引き起こす可能性がある場合は削ることで悪化することが考えられるため無理に削らず保湿を優先させることをお勧めします。

踵の角質を除去しすぎるのは逆効果です。

必要な角質まで削ってしまうと皮膚のバリア機能にダメージを与えてしまい、踵の乾燥を招く。

バリア機能が低下した皮膚はかえって角質が分厚くなってしまうためむやみに角質を取り除くのは控えましょう。

足にあった靴を選ぶ

自分の足のサイズよりゆとりのある靴を履いていると、靴の中で足が動いてしまい摩擦が生じでしまう。この摩擦が刺激となり角質の肥厚につながるのです。

硬い靴や高いヒールのある靴は踵への負担がかかる。この負担が刺激となり踵のひび割れにつながります。

またサンダルやミュールなどをよく履く方は注意が必要。裸足で履くことが多く、皮膚の乾燥につながりやすい状態となります。

靴は自分の足のサイズにあったものを選び、硬い靴は避け、踵が固定される靴(スニーカーなど)が理想的です。パンプスもパカパカしないものを選びましょう。

クッション性のあるインソールも踵への負担が分散され踵のひび割れ予防に効果的です。

どんな保湿剤を使用することが良いのか

種類も多くあり保湿成分・尿素含有・ヘパリン類似物質配合・抗炎症成分含有・抗生物質含有のものがある。

皮膚の状態によって有効な保湿剤とそうでない保湿剤があるため、皮膚の状態によって保湿剤を使い分けます。

保湿成分・尿素含有・ヘパリン類似物質配合

乾燥や角質肥厚には保湿成分・尿素含有のものを使用すると良い。

乾燥にはワセリンやヘパリン類似物質を含有した保湿剤が適しています。皮膚の水分量を保ちバリア機能サポートするためひび割れの悪化を防げます

角質肥厚の場合は尿素配合製品が適しています。尿素は厚くなった角質層に浸透し内部から柔らかくする効果がある。また水を引き寄せる性質があるため、角質を軟化させながら保湿効果もあります。尿素は10〜20%の濃度で配合されていることが多い。

市販で販売しているのもにはどんなものがあるのでしょうか。

ワセリンの価格帯は一般的な白ワセリン(50g〜100g)で約300〜800円。ベビーワセリンやサンホワイトは60g前後で500円〜1,500円です。

尿素配合保湿剤の価格帯は尿素10%配合クリーム(60g)で約430〜530円。尿素20%配合クリーム(30g〜60g)で500円〜1,100円です。

ヘパリン類似物質配合の価格帯は50g〜60gで約1400〜1800円。ジェネリックであれば病院処方で3割負担となるため非常に安価です。

赤みや痒みを伴う場合は抗炎症薬含有のものを使用すると良い。

抗炎症成分含有の保湿剤

赤みや痒みを伴う場合は抗炎症薬含有のものを使用すると良い。

代表的な抗炎症成分はグリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどがあります。

これらの成分は炎症を鎮め、痒みや痛みを軽減することかがある。

選び方のポイント

  • 炎症が強い時はフルコートやリンデロンなどのステロイド
  • ニキビや肌荒れにはアクネス25
  • 乾燥を伴う皮膚炎にはヘパリン類似物質配合

使用上の注意

  • ステロイド剤は連続して長期間使用しない
  • 化膿している箇所には使用しない

価格としては安価もものもあれば高価なものもあり様々。

一般的な市販の治療薬・医薬品であれば500円〜2,000円程度です。

抗生物質含有の保湿剤

化膿した皮膚には抗生物質含有のものを使用すると良い。

亀裂が深く、傷口がジュクジュクしている場合は細菌感染している可能性が高い状態です。

そのため抗生物質により細菌の繁殖を抑える、患部の悪化を防ぐことが必要。

しかし市販薬を使用しても症状の改善が見られない場合は皮膚科を受診しましょう。

そのままにしておくと感染が進行し蜂窩織炎へと進行してしまう危険性があります。

使用上の注意点

  • 5〜6日間使用しても症状の改善がない場合は使用を中止し皮膚が受診する。
  • ステロイド配合のものは患部が広範囲、深い傷、感染ひどい場合は避ける。

価格としては600円〜1500円程度です。

まとめ

皮膚の乾燥を防ぐことが重要です

  • こまめに保湿剤を使用する
  • 水分補給

圧迫・摩擦に注意する。

  • 自分の足にあった靴を履く

皮膚の観察をし、症状が悪化した場合は皮膚科を受診し医師の指示に従いましょう

生活の中でも少し注意すれば踵のひび割れを防ぐことはできます。

めんどくさいと思わず、できることから始めていきましょう。

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